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ネットストーカの危険性を実体験した夜・ネットで個人情報を晒すリスク
ネットストーカの危険性を実体験した話
あれは今からもう20年前のことだろうか。
私がフリーランスで自宅で自由に仕事をしていた頃のことです。
個人事業なのでホームページに住所や電話番号などの個人情報を掲載していました。
それは一応のルールなので、そういうもんだろうと特に不安もなく。
『特定商取引法の表記』はインターネットを使ってビジネスをしている場合は必須になる項目です。
当時のインターネットでの交流のメインは掲示板でした。
その掲示板で私が何かアドバイスかレスしたのがきっかけで、その人は私にメールを送ってくるようになりました。
決して出会い系とかではないです。
私が仕事で関わっていた仕事関係の掲示板です。
メールを送ってくるのはよくあることです。
しかしその人は突然電話をかけてきたのです。
もちろん全くお会いしたことのない人です。
もしもし・・・
◯◯です・・・
名前で相手が誰なのかすぐにわかりました。
私は少し厄介だなと思いながら電話に出ました。
どうしました?
はじめの内はまだ普通っぽい会話でしたが、特に用もないのにネットで個人情報を調べて、いきなり電話をかけて来た時点で、わたしは少し病的なものを感じていました。
電話は何度かかかってきました。
そのうち毎日かかってくるようになりました。
「すいません、今から本を朗読するので聞いてもらえますか?」
「すいません、わたしは仕事があるので困るんですが。」
「少しだけでいいので聞いてください。」
私は受話器を切らずに放置しました。
その人は確か延々1時間ぐらい本を朗読していたと思います。
「◯◯でお会いしたことがあるのですが、覚えていませんか?」
「お会いしてないですし、その場所に行ったこともありません。人違いです。」
そんなやり取りもありました。
その人から時々家にものが届くようになりました。
少し気持ちの悪い内容の手紙となぜかお菓子が入っていました。
しかもボロボロでした。
郵送中にボロボロになったのか?
それにしてもボロボロすぎる。
お菓子の商品名を書けば、どこの人なのかすぐにわかってしまうのであえて書きません。
私の住むところからはかなり離れている場所でした。
それが何度か続きました。
電話も相変わらずでした。
「困るのでもうやめてください」とお願いしてもやめてくれませんでした。
着信拒否の設定をしました。
ネット関係もメールの受信拒否、ホームページへのアクセスブロック、出来ることはやりつくしました。
これがネットストーカーか・・・
私の心は次第に恐怖で埋まっていきました。
送付物は相変わらず続きました。
そして、ついに恐怖に打ち震える日が来てしまいました。
真夜中にネットストーカーが現れた
夜中の2時頃、さあ寝ようかという頃に
ポンポーーーン
玄関のチャイムが鳴りました。
私は一気に青ざめました。
こんな夜中に連絡もなく友達が急に遊びに来るわけがありません。
そうです、あいつです。
ネットストーカーがついに家にまでやってきたのです。
(書いてる今も思い出すと恐怖です)
私はあまりの恐怖にしばらく動けず息を潜めていました。
しばらくして、ドアの覗き穴から外を見るとしっかりと人影がありました。
心の中がざわざわと血の気が引きました。
とにかく諦めて帰るまでじっとしておこうと思い、息を潜めて立ち去るのを待っていました。
どれぐらい時間がたったのか・・・その時間はずいぶん長く感じました。
ようやく離れていく足音が聞こえました。
完全に何かの精神疾患だろうと確信しました。
恋愛妄想、関係妄想、強い願望や妄想が虚実の境目を無くしてしまいます。
その日はこれで済みましたが、その後も送付物は止みませんでした。
電話は着信拒否したので大丈夫でしたが、いつも同封されている送付物が気持ち悪かったので、困っていました。
いろんな事情もありましたが良い機会だと思い引っ越すことにしました。
これで送付物もこないし突然家に来られることもないだろうとひとまず安心しました。
しかし、甘かったです。
引っ越ししてしばらくした日のこと、宅配便で荷物が届きました。
配達員が気を利かせて引っ越し先に持ってきてくれたのです。
今までは封筒だったり小さなものだったのですが今度は大きなダンボールです。
例えが悪いですが、犬が一匹・・猫・・人の頭・・・
そんなものが入っていてもおかしくないような大きさでした。
重さも結構あるように思いました。
私は配達員に言いました。
「すいません。これイタズラなんです。受け取り拒否できますか?」
私は一筆書いて受け取り拒否をすることができました。
(受け取り拒否は申し出れば可能らしいです)
本当は何が入っていたのかわかりませんが大きなダンボール・・・今でも恐怖です。
それが最後に送付物も止みました。
通称ストーカー規制法は2000年・平成12年に制定
通称『ストーカー規制法』が制定されたのは2000年・平成12年です。
ちょうどその頃だったか、ストーカー、ネットストーカーなどの言葉が一般に認知され始めた頃です。
インターネットが流行る前は個人情報って電話帳で調べられるぐらいで、見ず知らずの人が家に電話してくるなんてセールスの電話ぐらいでした。
私はこの頃から人の心理に興味を持つようになりました。
気に病んでいる人が沢山いることを知りました。
SNSが流行って、フォロワー・応援者が増えるのはいいけど、ファンとストーカーの境界線というのは見えない。
アイドル活動をしていた人の事件も記憶に新しい。
あなたの個人情報は大丈夫ですか?
ネットストーカー被害に遭わないためにはバーチャルオフィスの利用は必須
現在はコワーキングスペースを利用すれば、その住所を個人事業の住所として使える場合があります。
在宅ワークなどで住所の表記が必要な場合、それらのサービスを利用するのも一つの方法です。
良い時代になりました。
\ バーチャルオフィスが月660円から /
バーチャルオフィスについて詳しく紹介しましたので参考にしてください。